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スタッフブログ:大山

スノーシューで謎の遺跡を探検

活動報告 / 2018.02.10


[謎の平坦地(御旅所跡?)へ]

スノーシューイベントしては小雨が降る難しいコンディションの中、大山の謎の遺跡を巡るツアーを開催しました。


※イベント名「スノーシューで行く天狗屋敷(求聞持堂跡)」

※天狗屋敷(求聞持堂跡)は、弥山禅定の儀式の際、選ばれた僧侶2名が籠って精進潔斎したと伝わるお堂の跡である。金門につながる尾根筋にあり、釈迦堂跡の上に位置する。いつお堂が消失したかは不明。天狗屋敷の呼び名は、天狗の伝説が残る大納言杉(かつて近くにあった)に由来するのかもしれない。古地図には釈迦堂と金剛童子の間に天狗屋敷への道が描かれているが、下半分が確認できない。江戸後期の洪水で流されたのかもしれない。
 弥山禅定=年に一度僧の中から選ばれた役僧が弥山頂上に登り、仏教行事を執り行う儀式のこと。現在は内容を変え大神山神社のもひとり神事に引き継がれている


[御旅所?へ到着。眺めは最高!]

主目的だった求聞持堂跡(天狗屋敷)は、急斜面上にあり、雪崩の危険もあるので断念。もう一つの御旅所跡地ではないかと思われる尾根上の台地と、かつては風穴と呼ばれた巨大な氷室を調査しました。


※写真の場所は尾根を削って造成したもので、古地図にある御幸御旅所の跡と比定されている。どのような建物があったのか、どのような神事で使用されたのかなど一切不明。
 御幸=貴人の外出が幸せをもたらすと信じられたことに基づく言葉。神霊が宿った神体や依り代などを神輿に移して移動することは神幸とも書く。
 御旅所=神社の祭礼(神幸祭)において神(一般には神体を乗せた神輿)が巡幸の途中で休憩または宿泊する場所、或いは神幸の目的地。



[氷室(風穴)中央部のかまぼこ状石造物を探す]

大山にしばしば来られている方でも知らなかった場所で、参加者から「こんな場所があったのか!」と大山の奥深さを感じていただけるツアーとなりました。


※釈迦堂の隣に存在する長方形の氷室(風穴)は、古地図に描かれたものも文字資料もないが、しっかりした石組から江戸期に建設されたと推測される。明治期に雪をためて氷室として使われる以前は風穴と呼ばれ、穴から吹く冷たい風により冷蔵庫として使用されていたようである。長方形の石組みの奥に正方形の小型の石組み、さらに上に同じような正方形の小型の石組みがあり、さらに奥に2段の石組みがある。2段の石組みは荒く古いもののように感じられる。氷室の中心には石でできたかまぼこ状の構造物があり、以前はトンネルで上の石組みと繋がり、上の氷室から冷たい空気が流れ込む仕組みだったのではなかろうか。