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スタッフブログ:大山

大山寺旧境内 謎の遺跡調査②

自然紹介 / 2018.05.11


[上の氷室の底部分。かなり崩壊している。]

大山寺旧境内には、何か所か氷室跡がありますが、最大のものが釈迦堂跡の西にある氷室跡です。明治時代にはここに雪を貯め、夏場に氷を売ったり、蚕の種(卵)を保存して販売したりしたそうです。氷室と呼ばれる前は風穴と呼ばれていました。冷たい風が出るのを利用して冷蔵庫として利用していたそうです。石組みの精巧さから見て江戸時代以降の遺跡かと思われます。※大山寺旧境内 謎の遺跡調査①の最初の写真を参照
この巨大な氷室の奥にも小型の氷室があり、かつては石組のトンネルでつながっていました。また南斜面の上にも二つの氷室跡が確認されています。
斜面上の奥にある氷室は石組みが荒くかなり崩壊しています。古い時代の氷室のようです。


[氷室どうしをつなぐ石組のトンネル]

隣の小型の氷室とは石組のトンネルでつながっています。石組みから見て下の巨大氷室と同時代に作られたようです。
石垣が壊れてよくわかりませんが、中央部に構造物があるように思われます。推測ですが地下にトンネルがあって、斜面下の巨大氷室の中央にあるかまぼこ状の構造物につながっていたのでないでしょうか?


[巨大氷室の内側の石垣が崩壊している]

巨大氷室のかまぼこ状の構造物は荒い組み合わせで隙間だらけです。崩壊しているところもありますが中は空洞です。たぶんかつてはここから冷たい風が出たのではないでしょうか。かまぼこ状の構造物の両方に口型の石組みが確認できました。どのように使用されていたかは不明です。
どの氷室も灌木や近くに生えた木の根によって崩壊がすすんでいます。散策道のすぐそばにあり、圧倒される遺跡なのですから、きちんと整備する必要があると思います。