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三陸復興国立公園

写真:北山崎
[北山崎]

地図

 平成23年の東日本大震災により被災した、三陸地域の復興に貢献するために創設された公園である。従来の陸中海岸国立公園と南三陸金華山国定公園の区域を包含してさらに拡大し、青森県八戸市から宮城県石巻市まで、南北の距離は250kmに及ぶ。陸域の公園区域面積は28,537haである。
 海岸は宮古市を境として、北側は海食崖と段丘面からなる海成地形、南側はリアス海岸と大きく2分される。また、全域を通じて、海岸に多いアカマツ林が、この公園の風景を構成する大きな要素になっている。

公園北部

写真:種差海岸(ニッコウキスゲ)
[種差海岸(ニッコウキスゲ)]

 公園区域北端の八戸市には、ウミネコの集団繁殖地として知られる蕪(かぶ)島がある。また、従来県立自然公園であった種差(たねさし)海岸や階上(はしかみ)岳も公園区域に含まれる。

 種差海岸は、陸中海岸北部から続く海成段丘の北端に当たる地域である。岩礁地帯と砂浜が交互に現れる自然海岸で、海岸草原にはニッコウキスゲやノハナショウブ、スカシユリなど山地性の種も交えた植物の種類が多い。普代村から田野畑村にかけては海食崖が発達し、北山崎や鵜の巣断崖などの雄大な景勝がある。

公園中・南部

写真:?ヶ崎
[?ヶ崎 ]

 公園区域中部以南の海岸は典型的なリアス海岸であり、変化に富んだ景観をつくっている。宮古市の北部にある浄土ヶ浜はこの公園随一の名勝である。また、その南方に突き出した?(とど)ヶ崎は、本州最東端の地である。

 釜石市以南には、箱崎半島の千畳敷、大船渡市の碁石海岸、気仙沼市唐桑半島の奇岩巨釜半造(おおがまはんぞう)、気仙沼大島の十八鳴浜(くぐなりはま)、釜石市の牡鹿半島、金華山などの景勝がある。

 陸前高田市の海岸には、かつてアカマツとクロマツからなる広大なマツ林があり、高田松原として国の名勝に指定されていたが、東日本大震災の際、津波により壊滅してしまった。 

 海鳥の集団繁殖地としては、前記蕪島のほか、釜石市の三貫島(オオミズナギドリ、ヒメクロウミツバメ)、宮古市の日出島(クロコシジロウミツバメ)が知られる。

交通・産業

写真:浄土ヶ浜
[浄土ヶ浜]

 この公園に到達する道路については、国道45号線が主な利用地点を結んでいる。また、鉄道は三陸鉄道が久慈~宮古間(北リアス線)と、釜石~盛間(南リアス線)を走っている。宮古~釜石間はJR山田線の一部であるが、震災後の復旧がいまだ継続中である(平成27年現在)。

 この海岸には八戸、宮古、釜石など、有力な港湾がある。また、沿岸一帯は良い漁場であるため、小さな漁港も多い。大きな港は公園区域からは除外されているが、入江にひっそりとたたずむ漁港は、周辺の雄大な自然によく溶け込んで、風景の一部を形成している。

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