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暑寒別天売焼尻/網走/ニセコ積丹小樽海岸/日高山脈襟裳

暑寒別天売焼尻国定公園

写真:天売島西岸
[天売島西岸]

札幌郊外の海岸に立って北方を見ると、石狩湾の向こうに夏の初めまで豊かな残雪をいただいた山並みが見える。これが増毛(ましけ)山地で、その主要部と天売・焼尻両島が公園区域である。増毛山地は山は深いが、山頂は全体になだらかであり、湿原や高山植物が多い。

雨竜(うりゅう)沼湿原はこの公園随一の景勝地で、900mの高度にある100haほどの高層湿原である。正面に暑寒別岳(1,491m)や南暑寒別岳(1,296m)の明るくのびやかな山容を望み、湿原には多数の池塘(ちとう)が光る。

一方、山地西岸の海岸は海食崖が続き、特に雄冬岬付近は高さ200mを超える断崖が見事である。天売島は我が国有数の海鳥の繁殖地で、ウミネコ、ウトウ、ケイマフリなどが生息する。

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網走国定公園

写真:能取湖のアッケシソウ
[能取湖のアッケシソウ]

網走市を中心とするオホーツク海に面した海岸一帯の海跡湖群と、海岸草原などからなる。特に網走より北側では視界内に高い山がなく、海岸も能取のとろ岬付近以外は砂浜で、ただ縹渺(ひょうびょう)たる草原と水面が広がる。風景が垂直方向の重なりを持たず、主として水平方向の広がりだけからなる、いかにも東北海道らしい公園である。

網走湖は湖畔に樹林を巡らすが、サロマ湖、能取湖、濤沸(とうふつ)湖は周辺に草原が広がり、夏にはエゾスカシユリ、ハマナス、ヒオウギアヤメなどの花々が咲き競う。能取湖畔の卯原内(うばらない)など塩湿地にはアッケシソウがあり、秋には一面に赤い絨毯を敷き詰める。また、厳冬季には海面は流氷で埋め尽くされ、風景はいっそう厳しさを増す。

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ニセコ積丹小樽海岸国定公園

写真:積丹半島・水無の立岩と神威岩
[積丹半島・水無の立岩と神威岩]

北海道の西部に位置し、ニセコ山群と、小樽市西部から積丹半島の海岸を区域とする公園である。ニセコ山群はニセコアンヌプリ(1,308m)、イワオヌプリ(1,116m)、チセヌプリ(1,135m)などの山からなる。

樹木の少ないなだらかな斜面は、古くから雪質のよいスキー場として知られている。また、標高は低いが山頂部には高山植生や湿原が見られる。山麓には比羅夫(ひらふ)、昆布(こんぶ)、湯本などの温泉地も多い。

積丹半島は神威(かむい)岬や積丹岬など、各所に100mを超す海食崖があり、奇岩も多く、入り組んだ景観が展開する。一帯には先史時代の遺跡も多い。また、かつてニシン漁の盛んだった地域であり、ニシン御殿などの旧跡も少なくない。

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日高山脈襟裳国定公園

写真:アポイ岳から望む日高山脈
[アポイ岳から望む日高山脈]

日高山脈は、北海道の中央部を南北に走る非火山性の大山脈である。幌尻(ほろしり)岳(2,052m)を最高峰とし、稜線にはペテガリ岳(1,736m)など、端正な三角形の山々が連なる。各所に見事なカールを擁し、特に幌尻岳の七つ沼カールはお花畑に飾られ、山上の楽園といわれる。山頂部は豊かな高山植物に、中腹以下は深い森林に覆われ、ヒグマやエゾシカなどの大型哺乳類が多くナキウサギも生息している。

登山利用中心の公園だが、山麓の歩行距離が長く、山小屋もごく少ないため、中・上級者向きである。

日高山脈が海に落ちるところが襟裳岬。海食崖や岩礁の連なりが豪壮な景観をつくっている。アポイ岳(811m)は蛇紋岩山地で、希少植物の宝庫。

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