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大沼/下北半島/津軽/早地峰

大沼国定公園

写真:初冬の大沼
[初冬の大沼]

渡島(おしま)半島に長い裾を引いてそびえる活火山駒ヶ岳(1,131m)と、駒ヶ岳の噴火に伴う泥流が川をせき止めて生まれた大沼、小沼、蓴菜(じゅんさい)沼の湖沼群からなる。大沼には多数の小島があり、湖岸線も屈曲に富む。湖岸の広葉樹林は新緑や紅葉が美しく、遠景を占める駒ヶ岳とが相まって、整った日本庭園のような趣がある。

北海道のほかの国立・国定公園と比べ、風景の質は緻密で柔らかく、むしろ本州的ともいえる。この風景は明治36年の大沼小沼間を通る鉄道の開通によって広く知られるようになり、38年北海道によって公園に指定され、施設の整備などが行われた経緯がある。湖沼の周囲には、サイクリング道路やキャンプ場なども整備されている。

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下北半島国定公園

写真:仏ヶ浦
[仏ヶ浦]

下北半島の西海岸一帯と東北端の尻屋崎、及び中央部の恐山(おそれざん)山地を含む。恐山は火山で、中央に火口原湖の宇曾利山(うそりざん)湖がある。日本三大霊場の一つといわれ、北岸には恐山菩提寺があって、イタコが彼岸の死者と現世を取り持つ。境内には多数の硫気孔や温泉があり、異界の景観を眼前に現している。

北方の大畑川畔には、ヒバなどの森林に囲まれて薬研(やげん)温泉がある。西海岸はところにより100mを超える断崖が続き、仏ヶ浦付近では青白色の流紋岩の奇岩がそそり立つ独特の景観が見られる。

大間崎は本州最北端の地として、また、尻屋崎は雪中に立つ寒立馬(かんだちめ)で知られる。なお、下北半島のニホンザルは、人類を除き世界で最北に分布する霊長類である。

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津軽国定公園

写真:岩木山とリンゴの花
[岩木山とリンゴの花]

青森県の津軽半島の北、及び西側の海岸線と岩木山(1,625m)、白神岳(1,235m)を含む。半島最北端の竜飛(たっぴ)崎から小泊岬にかけては岩石海岸で、海食洞など変化に富んだ風景が見られる。

小泊岬以南の屏風山一帯の海岸線は単調で、後背には幅広い砂丘が続き、茫漠とした風景が続く。十三湖は海跡湖であるが、湖口の十三湊は往時北方貿易の中継港として栄えたところ。鰺(あじ)ヶ沢以南の深浦海岸などでは再び段丘が発達する。

岩木山は津軽富士とも呼ばれる端正な姿の名山である。白神岳は、世界自然遺産の白神山地の西部にある山で、北西山麓には32の湖沼群からなる十二湖がある。

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早池峰国定公園

写真:早池峰山
[早池峰山]

早池峰山(1,914m)は北上山地の最高峰である。蛇紋岩の山で岩礫地が広がり、低いところでは標高1,200mから高山帯となる。希少植物の多い山として知られ、ハヤチネウスユキソウ、ナンブトラノオなどの固有種、北上山地だけに分布するヒメコザクラをはじめ、この山を南限とする種、隔離分布する種も多い。植生を保護するため、利用シーズンには早池峰神社のある山麓の岳から登山口までマイカーが規制されている。早池峰山の南に向き合う形の薬師岳(1,645m)は花崗岩の山である。山頂近くまで針葉樹林に覆われており、高山帯は狭い。なお、『遠野物語』の舞台となった地域でもあり、民俗にも見るべきものが多い。

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