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鳥海/越後三山只見/水郷筑波/妙義荒船佐久高原

鳥海国定公園

写真:初夏の鳥海湖
[初夏の鳥海湖]

秋田・山形県境に秀麗な姿で立ち、信仰の古い歴史を持つ鳥海山(2,236m)を主に、海岸及び酒田市沖合の飛島(とびしま)を含む公園である。鳥海山は新旧二つの火山が複合した山で、豪雪地帯のため森林限界が低く、夏も雪渓が残り、山頂部には雪田植生が発達している。高山植生が豊かでチョウカイフスマなど固有種もある。また、イヌワシが生息する。鉾立(ほこだて)、祓川(はらいがわ)など、ブナ帯上部の5合目まで車道がつけられていて、登山の出発点となる。

また、中腹以下には深い渓谷がある。海岸のうち象潟(きさがた)は、芭蕉が見たときはまだ海中にあり、松島と並ぶ景勝地であった多数の小島が、文化元年(1804)の地震で隆起して陸地になったものである。

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越後三山只見国定公園

写真:浅草岳の「天狗の庭」
[浅草岳の「天狗の庭」]

尾瀬国立公園の北側に接する、只見川上流部の広大な山岳公園である。越後駒ヶ岳(2,003m)、八海(はっかい)山(1,778m)、中ノ岳(2,085m)の越後三山や守門(すもん)岳、浅草岳など、深い谷が刻まれた峻険な山々が連なり、山腹にはブナなどの広葉樹林が広がっている。山頂部には湿原が多く、雪田植生も豊かである。高い原始性を持つ地域であり、ツキノワグマやイヌワシも生息する。

只見川には銀山湖、田子倉(たごくら)湖など、発電用ダムの建設に伴う大きな人造湖が続いている。八海山は信仰の山として登られ、中腹までロープウェイがあるが、それ以外は山麓への交通の便がよくなく、静かな山々である。

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水郷筑波国定公園

写真:筑波山
[筑波山]

琵琶湖に次ぎ日本第2の広さを持つ霞ヶ浦(168km2)から、利根川下流域に広がる水郷一帯と犬吠(いぬぼう)埼周辺、及びその北方20kmに立つ名峰筑波山(877m)を合わせた公園である。

水郷の中心地である潮来(いたこ)市は、鹿島神宮や香取神宮への参拝客を運ぶ拠点として、また、奥羽地方から江戸への物資輸送の中継港として、水運によって栄えた。狭い水路を行く小舟や岸辺に咲くアヤメに往時の面影を残し、霞ヶ浦の帆引き舟とともにこの公園の情緒を引き立てている。

筑波山は風土記や万葉集にも登場し、歌枕としても著名で、信仰登山の対象としての歴史も持つ。植物の垂直分布が明瞭で上部にはブナ林もあり、山頂からは関東平野の大展望が得られる。


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妙義荒船佐久高原国定公園

写真:妙義山
[妙義山]

今は八風(はっぷう)山の肩まで車道ができているが、軽井沢から市野萱(いちのかや)、八風山を経て神津(こうづ)牧場へ至るコースは、のびやかな高原と牧場のロマンが味わえるため、昔の登山ガイドブックには必ず掲載された人気コースであった。

この公園は、その八風山や荒船山(1,423m)などを含む群馬・長野県境の山稜と妙義山(1,104m)を含む。長野県側が概して緩傾斜の高原状であるのに対し、群馬県側は谷が深く、内山峡などの渓谷がある。妙義山は赤城・榛名(はるな)と並ぶ上毛三山の一つで、激しい浸食を受けた岩峰が鋸(のこぎり)の刃のように立ち並ぶ奇観と、紅葉の美しさで名高い。

区域内には関東と信越を結ぶ古くからの道が通り、内山峠、十石峠などの峠も多い。

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