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大和青垣/高野龍神/比婆道後帝釈/西中国山地

大和青垣国定公園

写真:三輪山
[三輪山]

倭(やまと)は国のまほろば たたなづく青垣 山ごもれる倭しうるはし——緑の垣のような山並みに幾重にも囲まれた美しき大和の国。その奈良盆地東側の山裾を縫って奈良と初瀬を結ぶ山(やま)の辺(べ)の道は、古事記に書き留められた日本武尊(やまとたけるのみこと)の望郷の歌謡を現代につなぐ道である。

日本最古の道といわれる古道と、同じく歴史を有する柳生街道を軸とするこの公園は、自然と歴史的景観と、今も続く人の営為とが渾然として一体となった公園である。区域内には大神(おおみわ)神社、石(いそ)の上(かみ)神宮、長岳(ちょうがく)寺、白毫(びゃくごう)寺、長谷寺、円成寺などの由緒ある社寺や、崇神(すじん)天皇陵などの旧跡が数多く存在する。区域南端の天神山には、ツブラジイとイチイガシを主とする照葉樹林も残されている。

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高野龍神国定公園

写真:高野山参道
[高野山参道]

奈良・和歌山県境の山地で、区域の北端に高野山、南端の日高川上流に龍神温泉がある。高野山は空海が開基した金剛峯寺(こんごうぶじ)のある、真言密教の霊地である。平成16年に世界文化遺産に登録された。

多数の伽藍や僧坊が集まり、周辺は宿坊や商店などが門前町をつくる。女人堂から山麓にかけては高野6木(コウヤマキ、マツ、スギ、ヒノキ、モミ、ツガ)をはじめとするうっそうたる森林があるが、これは長い時間をかけた人の影響の下に成立したものといわれる。

公園区域のほぼ中央には、この公園最高峰の護摩壇(ごまだん)山(1,372m)があり、山頂付近にはブナ林が残る。高野龍神スカイラインが公園内を縦貫して南北を結び、京阪神地区からの探勝に便利である。


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比婆道後帝釈国定公園

写真:帝釈峡
[帝釈峡]

中国山地中央部の比婆山(1,264m)、船通(せんつう)山(1,142m)など標高1,200mほどの山地と、南方の帝釈峡を含む公園である。古代神話の舞台であり、比婆山は山頂に伊弉冉尊(いざなみのみこと)の神陵と伝えられる美古登(みこと)神社がある。

また、船通山は素戔嗚尊(すさのおのみこと)の八岐大蛇(やまたのおろち)退治の伝説の地であり、吾妻山(1,239m)の山名も素戔嗚伝説に関係している。

古来、たたら製鉄が盛んだった地域で、燃料とするために森林伐採が進んだが、比婆山の山頂部一帯には、良好なブナ林が残っている。

帝釈峡は、石灰岩地帯を鋭くえぐる峡谷で延長20kmに及び、紅葉の美しい神竜(しんりゅう)湖を挟んで上帝釈と下帝釈に分かれる。白雲洞などの鍾乳洞、ドリーネ、天然橋、瀑布などがあり、景勝地として知られる。

関連リンク

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西中国山地国定公園

写真:三段峡
[三段峡]

広島・島根・山口3県にまたがる冠(かんむり)山山地を中心とする公園。この地域は、中国山地の西端に位置する隆起準平原の山地である。標高1,000~1,300mのなだらかな山頂を持つ山を連ね、各地に高原が広がっている。また、北東-南西方向に深い谷が直線上に幾筋も走り、三段峡、匹見(ひきみ)峡、寂地(じゃくち)峡など、それぞれすぐれた渓谷美をつくり上げている。

三段峡は、この公園の代表的な景勝地である。太田川の支流柴木川の峡谷で延長11kmあり、猿飛、二段滝、三段滝、竜門など、多数の滝と淵、洞窟などが続く。

植生は渓谷周辺には、トチノキやカツラなどを主とする広葉樹林が、稜線部にはブナ林も残っている。

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