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日南海岸/奄美群島/沖縄海岸/沖縄戦跡

日南海岸国定公園

写真:青島の「鬼の洗濯板」
[青島の「鬼の洗濯板」]

温暖な気候と亜熱帯植物など、南国的な風光に恵まれた日南海岸は、南九州探勝の中心的な存在である。

宮崎県青島から鹿児島県志布志(しぶし)湾にかけての海岸公園で、ビロウなど亜熱帯植物が育つ青島と「鬼の洗濯板」が特に著名である。鬼の洗濯板は、砂岩と泥岩の互層が波に削られ、凹凸が規則的に並んだもので、青島から鵜戸(うど)岬付近まで見られる。海岸道路にフェニックスが植栽されるなど、南国情緒を強調する演出もなされている。

都井(とい)岬にはソテツの自生と野生馬で、幸島(こうじま)はこの島に生息するニホンザルの社会構造や文化に関する先駆的研究が行われたことで知られる。志布志湾は白砂青松の海岸で、沖合の枇榔(びろう)島には亜熱帯植物の自然林がある。


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甑島国定公園

写真:甑島
[長目の浜と潟湖群]

従来鹿児島県立自然公園であった甑島の区域を、大幅に拡張して新たに誕生した国定公園で、平成27年3月16日に指定された。陸域面積は、5,447haである。

薩摩半島の西方約30kmに位置し、上甑島、中甑島、下甑島の3島からなる。

上甑島や下甑島の一部には、高さ100~200mに達する壮大な海食崖が見られる。特に、下甑島の鹿島断崖及び瀬々野浦断崖は顕著なもので、特別保護地区に指定されている。これらの断崖や奇岩を構成する地層からは、恐竜類などの化石も発見されている。

また、上甑島には延長4kmに及ぶ砂州により形成されたラグーン(潟湖)があり、海鼠池及び貝池はラムサール条約潜在候補地に選定されている。海中景観にも見るべきものが多い。陸地の植生のうち、上甑島のヘゴ自生地は、国指定の天然記念物である。


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奄美群島国定公園

写真:与論島
[与論島]

琉球列島中部の奄美群島から沖縄本島にかけては、固有の生物がきわめて多い。奄美大島にもアマミノクロウサギ、ルリカケスなど、顕著な固有種や希少種が生息する。この公園は奄美大島、徳之島、喜界(きかい)島、沖永良部(おきのえらぶ)島、与論(よろん)島の5島からなり、海岸線と、奄美群島最高峰で、数々の固有動植物を育む亜熱帯照葉樹林に覆われた湯湾(ゆわん)岳(694m)を含む山地の一部が含まれる。

海岸は奄美大島南部は沈降海岸だが、徳之島や喜界島では隆起サンゴ礁によるなど、変化に富む。各所にサンゴ礁があり、また、奄美大島南部の住用(すみよう)川下流部などにはマングローブ群落が発達している。北部の大和村思勝(やまとそんおんがち)に野生生物保護センターが設置されている。

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沖縄海岸国定公園

写真:座間味島の海中景観
[座間味島の海中景観]

沖縄本島西岸の残波(ざんぱ)岬以北の海岸を主に、やんばる(山原)と呼ばれる北部山地の一部からなる。

本島北端の辺戸(へど)岬から万座毛(まんざもう)の断崖を経て恩納(おんな)海岸までは、隆起サンゴ礁の海岸と砂浜が交互に続き、一部にカルスト地形も見られる変化に富んだ亜熱帯景観が展開する。

本島北部の山地は、最高峰与那覇(よなは)岳が503mと高くはないが、スダジイを主とする深い自然林が広がる。ケナガネズミ、ノグチゲラ、ヤンバルクイナ、ヤンバルテナガコガネをはじめ、数多くの固有種や希少種の動物が生息する。

なお、それまで公園区域に含まれていた慶良間諸島は、2014年3月に当公園の区域からは削除され、新たに慶良間諸島国立公園に指定された。

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沖縄戦跡国定公園

写真:平和記念公園を望む
[平和記念公園を望む]

太平洋戦争の末期、沖縄本島では日米両軍の間で激しい戦闘が行われ、両軍の兵員だけでなく、凄絶な地上戦に巻き込まれた県民にもきわめて多くの死者を出した。この公園は、沖縄戦終焉(しゅうえん)の地である摩文仁(まぶに)の丘を中心として、幾多の悲劇を生んだ洞窟のある本島南部の石灰岩地帯を指定した、日本唯一の戦跡公園である。

公園内には、看護隊や防衛隊などに動員され、犠牲となった多くの男女学徒、教員を祀る「ひめゆりの塔」や「健児の塔」などの慰霊碑、摩文仁の丘に整備された平和祈念公園・資料館がある。

これらの戦跡を訪ね、「平和の礎(いしじ)」に刻まれた24万余名の名前と、澄みきっ た青い空や海との対比を目にするとき、戦争と平和について、また、国のありようについて、誰もが深い思いを抱かずにいられないであろう。

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