本文へジャンプ

スタッフブログ:浄土平・吾妻山

緊迫の避難誘導

活動報告 / 2018.09.16


[H30.09.15 浄土平天文台と一切経山]

9月15日(土)、敬老の日を含む3連休の初日でしたが、朝から雨が降って視界も良くなく、浄土平の駐車台数は30~40台程度と落ち着いていました。
その後、昼頃にかけて天候は回復傾向。
青空も広がってきていました。

ここ数日、活動が活発化している一切経山の噴気は今日も時折強めに、ゴーッという噴出音も響いていました。


・・・そこへ福島県から1本の電話。 気象庁からの情報として

「13時から噴火警戒レベルを2に引き上げます」

突然の知らせに、本当に?と、にわかには信じられず若干困惑しながらも、浄土平ビジターセンターでは緊急対応を即時開始しました。

 


[H30.09.15 浄土平駐車場]

来訪客の安全な避難誘導がまず最優先です。

その時、浄土平ビジターセンター館内には数組のお客様がいらっしゃっていましたが、噴火のおそれがあるためレベル2に引き上げとなる旨お話し、焦ることはありませんが、速やかに浄土平地区から避難していただくようご案内しました。

併せて、屋外向けの放送にて周辺を登山・散策中のお客様に対して避難の呼びかけを繰り返し行いました。
放送設備は浄土平レストハウスとビジターセンターにあります。

とても穏やかな雰囲気の中、最初のうち、
「危険な状況です、避難してください」という放送の意味がすぐにご理解いただけない様子もありましたが、ヘルメットを着用したスタッフが直接お声掛けしてまわるなどした結果、とくに混乱もなく、10分~20分程度のうちにほとんどの車両を土湯峠方向へ避難誘導することができました。

登山に出かけているなどの残置車両には、避難を呼びかける内容の挟み込み(ワイパーにチラシをはさむ)を行ない、合わせてナンバーを記録するとともに、別の職員は「登山届」を投函用ポストから回収。
(行き先の未記入など、提出されていても内容に不備がある登山届も多かったです)

事務所内では、一旦閉鎖になるとその後いつ浄土平に上がってこられるか分かりませんから、書類、パソコンなど山から下ろす必要がある荷物をまとめて車に積み込むなど、6名のスタッフで短時間にあらゆる作業を同時進行で行なっていきました。

浄土平支部では所長一人が夕方まで残り、ほかのスタッフは13時半頃には浄土平から退避しました。
噴火警戒レベル2への引き上げ発表から30分後には、浄土平付近にいるお客様の避難誘導の大部分を行なうことができたことになります。

ただし、磐梯吾妻スカイラインのゲートから浄土平までは約14km、30分程度かかりますので、すぐにゲートを閉鎖してもタイムラグが生じます。浄土平方面へ向けて上がってきている車両も見かけました。

また、一刻を争う慌しい状況のなかで、現在の浄土平の状況を問い合わせる報道機関からの電話取材には、正直こちらはそれどころではなく、緊急連絡にも使用する1本しかない電話回線ですから、取材対応に時間を取られることには閉口しました。


[閉鎖した料金所]

新聞等でも報道されていましたが、最終的には夕方6時頃までに、すべての人と車両の規制区域内からの避難が確認されました。


浄土平地区では年1~2回程度、火山噴火等を想定した避難誘導訓練を実施しています。
今回は、噴火が起こったわけではありませんし、混雑時ではなかったせいもありますが、比較的円滑な避難誘導が行えたように思います。

お客様も最近のニュース等で、吾妻山の火山活動が活発化していることを事前にご存知の方も多かったようです。

災害時にも正確な情報をもとに、できるだけ落ち着いて行動することが 混乱を防止し、安全の確保につながると実感しました。
そのためには日頃から、いざという時を想定して備えやイメージトレーニングしておくことが大切ですね。

吾妻山の火山活動が落ち着くことを、山麓から祈っています。


なお、浄土平ビジターセンター休館中は、下記にて
ご案内等を行なっております。

吾妻・浄土平自然情報センター (自然公園財団 浄土平支部)
 TEL 024-591-3600
 FAX 024-591-3621