■浄土平の火山3兄弟
 浄土平は、一切経山(1949m)、吾妻小富士(1707m)、桶沼山(1622m)に囲まれた凹地で、一切経から噴出した泥土や岩塊に埋められた標高1570〜1600mの平地です。浄土平の北側にそびえる一切経山は、現在も噴煙をあげる活火山で、最近では1977年(昭和52年)10月にも少爆発を起こしています。1893年(明治26年)の大爆発は噴煙が上空2千メートル、噴出容量50万m3に達したと言われ、浄土平一帯を1mの火山灰で埋め尽くしました。現在でも高い濃度の火山性(硫化水素)ガスを噴出している場所がありますから注意して下さい。
 浄土平の南側には吾妻小富士と桶沼山が相対していますが、両山ともコニーデ型(火口の中心から流れ出た溶岩により円すい型になった火山)の古い火山で、それぞれ直系約400m、150mの火口を持っています。吾妻小富士の火口には水はたまっていませんが、桶沼山のほうは濃紺の水をたたえており、桶沼と呼ばれています。水深約13mの火口湖はレストハウスや吾妻小屋の水源にもなっています。7月ころ遊歩道を注意して歩くと、雄しべなどが花弁化したネモトシャクナゲが見られます。