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スタッフブログ:上高地

自然の厳しさと愛情と

自然紹介 / 2017.06.27

新緑が進み、多くのお花が見られる6月は、鳥達の子育ても真っ盛りの時期です。
ここ、インフォメーションセンターの一角でも、ヒガラが巣を作ったようで、親鳥がせっせとエサを運んでいる様子を見かけており、雛たちの元気な鳴き声を聞きながら、『無事に巣立ってくれるといいなぁ』とひっそり見守っていました。

……が、そんなヒガラ一家に昨日悲劇が。一匹のアオダイショウに巣を襲われてしまったのです。
その一報に慌てて駆けつけると、地べたには細身ながらも立派なアオダイショウ、そして近くの木の上で騒ぐ4羽のヒガラたちの姿。しかも内2羽は果敢にもアオダイショウの周りを飛び交い、しきりに鳴き叫んでいました。
同じく現場にいた他のスタッフによると、悲しいことに2羽の雛が犠牲になったとのこと。
おそらく、アオダイショウに立ち向かっていったのは両親だったのでしょう。敵わない相手だろうと黙ってなどいられなかった──そう思うと、自然の摂理とはいえ、その勇気と愛情に胸がいっぱいになりました。


さて。そんな悲劇に見舞われたヒガラ一家ですが、その数時間後、嬉しい姿を目にすることに。両親と共にいた2羽の他に、なんともう1羽生き残った雛が……!(感激)

ふわふわのうぶ毛が残るその子はまだ上手く飛べないようで、センター前のタイルの上をちょこまかと行ったり来たり。ハラハラしつつも、胸キュンものの愛らしさに何枚シャッターを切ったことか。
両親や上の兄弟たちがその子に甲斐甲斐しく世話する様子も、微笑ましくてほっこりしました。

どうかこれからもこの一家が自然界の厳しさに負けず、たくましく生きていくことを願うばかりです。