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スタッフブログ:登別温泉

ドラマチック、ホオノキの花が見頃です。

自然紹介 / 2017.06.18


[ホオノキの花軸を包むたくさんの雌しべと基部の雄しべ]

 天然記念物・登別原始林を構成する主要な樹木・ホオノキ(モクレン科)の花が見頃です。ホオノキの花は、新葉が開いた枝先に上を向いて咲きます。淡いクリーム色の径15㎝ほどもある大きな花からはやさしい香りが漂っています。
 一本の樹にとてもたくさんの花を付けるホオノキですが、見上げるとまだ蕾のものから、芽を覆っていた芽鱗などを脱ぎ捨て花びらがソフトクリーム状に見えるもの、お椀状に広がりはじめたもの、十分に広がり中央に雌しべとその基部をぐるりと覆う雄しべが見事なもの、役目を終えた雄しべがパラパラと落ちはじめたもの、茶色く変色した花びらを落としはじめたものなど、様々です。
 花の中央にある軸にらせん状に付いたたくさんの雌しべと基部の雄しべですが、自家受粉をしにくくするため、先に雌しべが成熟して他の木から昆虫が運んでくれた花粉で受粉を終えた後、雄しべが開いて他の木に花粉を提供する仕組みのようで個々の花の営みはせいぜい3-4日と短くとも、全体では1か月以上と長い花期の間、日々人知れず花たちのドラマが繰り広げられているのですね。
 秋の梢を赤く飾るトウモロコシ大の見事な果実が今から楽しみです。


[青空をバックに芳香を放つホオノキの花]


[つぼみ・ソフトクリーム・お椀状などずれて咲くホオノキの花]