財団事務所がある大山寺地区は、大山信仰の中心地として1300年を超える歴史がある地域です。大山寺集落周辺にはかつて160以上の寺院があったといわれ、森にはたくさんの僧房の址が残されています。
ただし大山寺は度重なる戦災や災害、明治期の廃仏毀釈運動によって古い文献がほとんど消失し、江戸時代以前にどのような寺院があったのかはっきりしません。
鳥取県支部大山事業地では、このような遺跡も大山の魅力と捉え、自然と歴史を巡るイベントを企画しています。
10月16日には、「阿弥陀堂周辺の謎の遺跡を巡る」イベントを実施しました。
地蔵菩薩を本尊とする大山寺は3つのグループに分かれ、阿弥陀堂は阿弥陀如来を中心とする西明院派寺院の中心寺院です。
西明院派寺院集落には横手道と呼ばれる岡山まで続く大山道が通っており、寺院集落内で上横手道・中横手道・下横手道の3つに分かれていました。
そのうち古い時代に廃道となった上横手道を中心に、西明院谷の奥に残る謎の寺院跡や参道址を探りました。
航空レーダー遺跡地図や江戸時代の2種類の古地図を参考にしながら、かつての寺院の姿に思いを馳せました。
航空レーダー遺跡地図や江戸時代の2種類の古地図を参考にしながら、かつての寺院の姿に思いを馳せました。
※上記の地図の点線の道は個人的な見解で、正式なものではありません。