イベント活動報告 2022/11/19

自然ふれあい事業イベント「利生水上の謎の遺跡を探る」


利生水。上にうっすらと道の跡が見える

奈良時代に高僧行基が錫杖で突いた穴から湧きだしたと伝わる利生水。
その上には、文献が何も残っていない人工の平地が何カ所もあり、
平地をつなぐ道がかすかに残されています。

今回、大山寺の歴史を探るイベントとして、
遺跡と古道を巡る探検ツアーを企画しました。


2番目の平地から古道を進む

利生水の上の平地に登る古道は斜度がきつく、
当時は綱か鎖を使って登っていたものと推測されます。
私たちも安全に配慮してロープを使って一人ずつ登りました。
また道がところどころ崩落しているので、
危険な場所は木にロープを張って先に進みました。


石の基壇の上に3つの石が並べられている。奥は謎の台地

今回の目的地は常行谷の奥にあるかなり広い人工の台地を臨む場所です。
3番目の平地から3メートル程度の幅がある道が50メートルほど続いています。
そこで道は切れ、石の基壇の上に3つの岩が並べられています。
1398年に完成した大山寺縁起絵巻には、
台地のある場所に阿弥陀如来が描かれているので、
阿弥陀如来の遥拝所だった可能性があります。


大山寺橋から探検した場所を振り返る

今回探検した場所は、旧上横手道が使われていたかなり古い時代のもので、
修験者が修行のために使っていたものではないかなどと、
参加者同士で意見を出し合いました。

※今回のコースは危険ですので一般の方は行かないでください。

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