気象庁は、令和元年5月9日 18 時 40 分に火口周辺警報を発表し、
噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引き上げました。
吾妻山では、5月5日頃から火山性地震が多い状態で経過しているなか、
浄土平観測点(大穴火口の東南東約1km)に設置している傾斜計で、5月9日 17 時 30 分頃から大穴火口方向上がりの明瞭な傾斜変動がみられており、火山活動の活発化が認められます。
吾妻山では、今後、小規模な噴火が発生する可能性があります。
【防災上の警戒事項等】
大穴火口から概ね 1.5km の範囲(下図)では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
また、大穴火口の風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石、火山ガスに注意してください。
噴火警戒レベル2に引き上げられたことにより、磐梯吾妻スカイラインおよび浄土平各施設の再開や予定していたイベント等の開催については当面、見通しが立たなくなりました。
火山活動の状況は、気象庁ホームページにて最新情報をご確認ください。