自然情報の更新が遅くなってしまいましたが、
浄土平周辺では夏後半の植物が見ごろとなっています。
標高およそ1600mの浄土平は、下界が猛暑日でも20数℃程度ですが、これは日陰の気温なので、山の強烈な直射日光、紫外線を浴びるとジリジリとかなり暑く感じます。日焼け対策、熱中症対策は山でもしっかりとお願いします!
例年よりも遅れて、吾妻小富士ではミヤマシャジン(ヒメシャジンもあります)が見ごろとなりました。
ピークを過ぎましたのでお早めに!
吾妻小富士は火口壁に沿って一周できますが、火口の外側の、数メートル下りた辺りに咲きます。
砂礫地で滑りやすいので登山や観察する際は注意して歩いてください。
そして最近、「吾妻小富士の火口の中にクマ、カモシカがいた!」という
目撃情報がありました(8月8日と10日)。
思いがけない出遭い?!もあるかもしれません。
梅雨が終わって夏本番になると、花の数、種類はやや少ないと感じられるかもしれません。
このほか、ミヤマアキノキリンソウ、シラネニンジン、クロヅル、ウツボグサなどが開花中。
クロマメノキなどの果実も実ってきました。
磐梯吾妻スカイライン沿線ではノリウツギが咲いています。
夏の後半といえば、9月に見ごろとなるエゾリンドウ、エゾオヤマリンドウの開花が始まるころですが、今のところまだ開花していません。
山では例年、お盆を過ぎると急に秋らしくなってきます。
連日、県内外から大勢のお客様にお越しいただいていますが、
福島県内の学校では来週で夏休みも終わりとなるため、浄土平周辺も急に静かになったりして
やがて紅葉が始まるまでのひと時、落ち着いた時季を迎えます。