梅雨らしい、はっきりしない天気が続くこの頃の浄土平の開花状況をお知らせします。
山の天気なので、晴れたり曇ったり、濃霧に包まれたり小雨がパラついたり、短時間のうちに目まぐるしく天候が変化する日が多いです。
白い花特集 というわけではないのですが、白いものが多い時期です。
ワタスゲがたいへん数多く見られた年でした。
人気のある高山植物・チングルマもそれなりに多く開花した年だったと思いますが、
一方でハクサンシャクナゲ、コバイケイソウなどは、開花数が少ない年になりそうです。
ハクサンシャクナゲは 浄土平周辺でも開花が始まっています。
まだつぼみのものが多いので、開花のピークはあと一週間後くらいでしょうか。
薄暗い林内で見かける、涼しげな「ユウレイタケ」。
小さな白い花を咲かせる食虫植物。 開花はまだのようです。
・・・これらの花を見かけるようになると、もう夏だなあ、というか
もう夏も後半のような気がしてきます。
実際には、あと1ヶ月間くらいは夏と言ってよいと思いますが、8月も中旬になると山は秋の気配なのでー。
たいへん残念なことですが、ここ数年、夏に浄土平周辺で高山植物の「盗掘」と思われる被害が発生しています。
巡視や防犯カメラの設置等、盗掘防止対策に力を入れています。
もし、不審な行動や掘り起こし跡等を見かけた場合には、環境省、福島県、浄土平ビジターセンター等にご連絡ください。
みんなで高山植物を守っていきましょう。