浄土平湿原では一週間ほど前から、ワタスゲの果穂が見ごろとなっています。
今年は浄土平湿原でも駐車場に近いバリアフリー木道沿いで見られる数が多くなっています。
白い綿毛は雨に濡れると萎んでしまいますので、やはり晴れた日の爽やかな風に揺れる姿が可愛らしいですね。
一方、浄土平湿原の南側、桶沼に近いほうでは今年はあまり多くないです。
6月に入って開花が始まったイワカガミも見ごろ。
浄土平では開花のピークは少し過ぎた感じでしょうか。
近づいて見られない位置に咲いている場合も多いですが、あと一週間くらいは楽しめそうです。
ワタスゲ、イワカガミなどよく注目される種以外にも開花が進んできました。
ミツバオウレンは開花の終盤、ツマトリソウは咲き始めです。
桶沼周辺などでは サンカヨウが開花の終盤、エンレイソウ、オオカメノキは見ごろです。
イソツツジ、マルバシモツケがもうじき開花します。
地味ですが、群生するヤマタヌキランも見事です。
湿地帯に密生するウマスギゴケも見事だと思うのですが、
やはりちょっと地味かもしれませんね。。
小さな植物の世界にもぜひ注目しながら散策してみてください。
ときどき、写真を撮ることに夢中になって、規制ロープを跨いで湿原に入ったり、足元の植物を踏みつけたりする方がいます。
厳しい環境に適応して自生する植物たちを守るため、特定の注目種ばかりでなく、全体に目を向けて自然を楽しんでください。
そうすれば、足元のどんな植物でも踏みつけることなどできないのでは、と思います。