自然紹介 2022/06/21

桶沼コースの開花状況


桶沼への入口(西側から展望台へ至るコース)

磐梯吾妻スカイライン・浄土平が4月22日に再開して約2ヶ月。
桶沼へ至る道の残雪がようやく(ほぼ)消えました。

浄土平駐車場から桶沼へ向かうには、浄土平湿原を抜けたあと3つの道があります(その他、兎平キャンプ場側から入る道もあります)。どの道も鬱蒼と茂った林間コースを登っていきます。

浄土平は「荒涼とした火山荒原」と紹介されることもよくありますが、決して荒涼とした風景だけではなく、すぐそばに湿原や沼など緑豊かな自然が隣接しています。


サンカヨウの葉と実

桶沼付近のサンカヨウの花は、ほぼ終わりました。


ハクサンチドリ


桶沼展望台へ向かう道

私たちの通行を邪魔するように上下左右から木々の幹や枝、笹などが伸びている状況がありましたが、この度だいぶスッキリと整備しました。 以前よりは歩きやすくなったと思います。

雨の後などは、足元の水溜まり、ぬかるみ等は残ります。歩きやすい靴は必須です。


キャンプ場・吾妻小舎方面、桶沼展望台、浄土平駐車場方面との分岐(三叉路)


サラサドウダン


ムラサキヤシオツツジ


オオカメノキ(ムシカリ)


桶沼(おけぬま)


マイヅルソウ


エンレイソウ


ベニバナイチヤクソウ(上部はまだつぼみ)

桶沼といえば ハクサンシャクナゲ、ネモトシャクナゲの生育地ですが、開花は6月下旬以降です。まだ咲いていません。

浄土平湿原とはまた違った植物を楽しむことができるので、植物観察をしたい方などにはお勧めです。浄土平ビジターセンターでは、浄土平湿原〜桶沼を訪ねる気楽な自然観察会『浄土平散歩♪』を定期的に開催しています。

季節変化の乏しい“荒涼とした”場所とは違って、季節ごとのさまざまな花、新緑や紅葉などに間近に出会える桶沼をぜひ訪ねてみてください。
ただし、見通しが悪く、これからの季節、クマなど野生動物と遭遇する可能性もあるので注意しましょう。


「浄土平フィールドガイド」より

新着ブログをもっと読む