そろそろ今年の旅行、登山計画を立てはじめた方もいらっしゃることと思います。
磐梯吾妻スカイライン・浄土平周辺の観光、登山などで訪れる際の参考にしていただくため、浄土平駐車場の利用台数など 利用状況を月ごとにグラフにしました。
2022年の営業期間は4月22日~11月15日でしたが、4月~7月に福島県の観光促進キャンペーンが行われ、この期間のご利用が例年よりも多くなりました。
天候不良が続いたり、火山活動による通行規制等があった場合は大きく変動しますが、2022年は比較的安定してご利用いただけたシーズンだったと思います。
「利用者数」は利用台数から算出したものですが、一目で分かるように10月の紅葉シーズンのご利用が突出して多く、これは例年どおりです。
紅葉の名所として広く知られ、また磐梯吾妻スカイライン沿線は標高差が大きいため比較的長い期間にわたって紅葉シーズンが続くことも要因かと思いますが、10月だけでシーズン全体のおよそ1/3にあたる 10万人を超すお客様の来訪が集中することにより、例年週末を中心に交通渋滞、施設周辺や登山道の混雑も発生しており、この時期については 快適にご利用いただける適正な状況を越えているように思われます。
現地からの紅葉情報の発信の際には必ず混雑予想のお知らせ、分散利用の呼びかけも同時に発信するよう心がけています。
皆様のご協力があって、2022年の紅葉シーズンは混雑日・混雑時間帯を避けた平日、早朝などの分散利用が進み、浄土平駐車場への入場に3時間、4時間待ちとなるといった大渋滞は発生しませんでした。(30分~最大1時間程度の待ち時間となる混雑日は何度かありました)
紅葉シーズンを除けば 道路渋滞や混雑の心配はほとんどありませんので、ぜひ落ち着いた時期のご来浄をオススメいたします!!
浄土平ビジターセンターでは、一切経山、鎌沼、東吾妻山など浄土平を起点とした登山者数も集計しています。(吾妻小富士は含まれません)
一般の観光目的にくらべると、登山については残雪期、高山植物の開花期、紅葉期など季節ごとの楽しみ方を皆さんよくご存知で、利用時期は分散されていると感じます。
それでも、“魔女の瞳” 五色沼を望む一切経山に人気が集中しています。好天の週末には登山道に行列ができるほど混雑する場合があり、環境保全のためにももう少し目的地の分散化を図る必要があるかもしれません。
浄土平駐車場は臨時のスペースも含めると500台程度収容でき、決して小さな駐車場ではありませんが、特定の時期、日時にご利用が集中しますと収容能力を超えてしまい、快適な利用ができなくなる状況があります。
シーズンを通して平均的にお越しいいただければサービス提供などの面でも余裕が生まれます。
季節ごとの魅力を秘めた景勝地ですので、ぜひさまざまな時期の自然を楽しんでください。