自然紹介 2021/11/08

がんばれ野鳥たち!6

 いよいよ閉山まで一週間となりました。
 「がんばれ野鳥たち!」シリーズ、シーズン最終回となります今回は、この秋渡ってきた鳥たちを中心にお届けします。


ジョウビタキ(オス)


ジョウビタキ(メス)

 本来は冬鳥ですが、今年は上高地にとどまって繁殖行動をしていた個体も確認されていました。
 この子たちは恐らくこの秋に渡ってきた子で、それぞれ別の日に撮影しましたが、出会ったのは同じエリアでした。好む場所は同じ種同士、一致するのかもしれません。


ノゴマ(オス)

 今シーズン一番衝撃を受けた出会いとなりました。本州では滅多にお目にかかれないレア野鳥です。「日の丸」の別名の方がしっくりくる鮮やかな赤が目に焼き付きます。


マヒワの群れ


ハンノキで採食するマヒワたち

 秋の渡りに見られる代表格の野鳥です。この時見たのは100羽以上の群れでした。一見目立つ鮮やかなイエロー系のカラーなのですが、好物のハンノキに留まると葉に紛れてどこにいるやら・・・。よくできているなぁと感心します。


ルリビタキ(若いオス)

 繁殖は上高地より標高が高いところ、越冬は低いところなので、上高地で出会う機会は大抵春と秋のみです。「ヒン、ヒン」と近くで声が聞こえたら、そっと辺りを見回してみてください。こんな風にちらりとでも姿が見られるかもしれません。


ヒドリガモ


マガモとヒドリガモ

 マガモと一緒に行動しているところを発見しました。どちらもカモ目カモ科なので、ぱっと見では同じ種に見えるかもしれませんが、くちばしや羽根の様子などにしっかり個性が出ています。「カモ」と一緒くたにせず、見かけたらじっくり観察してみてくださいね。


オオバン

 こちらはカモではなくクイナの仲間。水かきはないですが、泳いだり水に潜るのも得意です。この時見たのはこの一羽きりでしたが、去年も数羽見かけたのでもう少しすれば仲間が増えるかもしれません。


コガラ

 こちらは渡り鳥ではなく、上高地でおなじみの留鳥です。一年を通してこの地で生活する彼らは、今の時期は他のカラ類などと混群となって活動しています。この子は木の幹に貯蔵していた種を食べていました。

 この秋は渡り鳥が例年より少ないように感じますが、それでもこうして上高地に訪れてくれる鳥たちがいます。旅をする中でのリスクがどれほどあるかと考えると、出会えたことが奇跡のようにも感じます。
 それはもちろん留鳥たちにもいえることで、この上高地の厳しい冬を過ごすには様々な苦難があるはずです。
 彼らはまた春を迎えるため、身につけた知恵やたくましさを発揮して冬を乗り越えていくことでしょう。
 来年もまたきっと出会えることを祈って。がんばれ野鳥たち!!


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