自然紹介 2022/06/03

上高地から徳本峠へー新緑が美しい登山道ー

6月1日に上高地から徳本峠へ行ってきました。


明神館前からコナシ越しに明神岳をのぞむ

上高地バスターミナルから1時間ほど行ったところに明神エリアがありますが、そこから徳沢方面にやや進んだところに徳本峠への登山口があります。


明神にある徳本峠への登山口

島々集落から上高地へ至る徳本峠越えの登山道は、車道ができる以前に上高地へ行くためのメインルートでした。
そう、昔の人は徒歩で上高地を訪れていました。


登山口からしばらくは、幅が広い登山道が続きます。(明神ー徳本峠)

沢沿いの登山道は春には新緑が、秋には紅葉が美しく、自然の音だけが聞こえる静けさの中での山行を楽しめます。


道標が所々に設置されています。(明神ー徳本峠)

日本の近代登山の黎明期にはウォルター・ウェストンや小島烏水などの多くの登山家が、また大正から昭和初期にかけては芥川龍之介や高村光太郎、深田久弥など多くの文人がこの道を通りました。


緑がまぶしいです。(明神ー徳本峠)

残念ながら今現在は、島々集落―徳本峠の登山道は2020年に起きた豪雨災害と地震により道が荒れ、通ることができなくなっています。復旧に向けて関係機関が尽力しているところです。

道中では花々や鳥のさえずり、新緑や山の眺めを堪能できます。

見ることができた花は、まずはニリンソウです。


ニリンソウが登山者をお出迎え(明神ー徳本峠)

サンカヨウもたくさんありました。


サンカヨウ。大きな葉が二枚ついています。(明神ー徳本峠)


朝露がついたサンカヨウ。花びらが少し半透明になっています。

他に、オオバキスミレ・タカネザクラ・ショウジョウバカマなどの花に出会いました。


オオバキスミレ。日本海側に多いそう。(明神ー徳本峠)


タカネザクラ。控えめな桜ですが、美しい桃色が印象的です。(明神ー徳本峠)


ショウジョウバカマ(明神ー徳本峠)

声を聴いた鳥は、
キビタキ・オオルリ・コマドリ・ミソサザイ・ツツドリ・エゾムシクイ・メボソムシクイ・ルリビタキ・ウグイスなど。
姿を見た鳥はビンズイです。木々の葉が展開し始めて、姿がなかなか拝めなくなってきましたね。


コマドリ(上高地ー明神)

このコマドリは上高地で出会いました。
徳本峠への登山道上では、声は聞こえども姿は見えず・・・。

登山道上には残雪が数箇所ありました。雪が残っている場所は第一ベンチより上部です。


第一ベンチ手前の渡渉箇所。残雪が少しだけあります。(明神ー徳本峠)


「水場」の雪渓(明神ー徳本峠)

直近で行く予定の方は足元にご注意ください。


「水場」よりやや進んだところにあった残雪(明神ー徳本峠)

ただ、その雪も2週間ほどすれば解けてしまいそうです。


徳本峠小屋

徳本峠までは明神から2時間半ほどの道のりです。
徳本峠小屋の営業は7月20日からとなっています。
お手洗いは現在利用できませんのでご注意下さい。


登山道途中から明神岳と穂高の山々。(明神ー徳本峠)

さて、上高地では今週末の6月4日(土)と5日(日)に第76回ウェストン祭が催されます。
一日目の4日(土)は地元小学生など有志による上高地から徳本峠への山行。従来行われていた島々集落からの徳本峠越え山行は、上高地出発のそれに代わっての催行となっています。

参加者のみなさんは新緑の登山を楽しまれることでしょう。


徳本峠近くの展望台より、明神岳と穂高連峰をのぞむ。

二日目はウェストンレリーフの前での碑前祭とアルパインクライマー平出和也氏による記念講演が予定されています。
久しぶりに公に周知されてのウェストン祭開催です。
楽しみですね。

最後に=================
徳本峠への登山道も、笹刈りや木ハシゴの設置など登山道の整備がなされていました。
登山道の整備には人員・資材・技術が必要です。現在その多くを山小屋が負担しています。
この槍穂高・常念エリアでは登山道の維持に関する新たな制度の導入を検討しています。
利用者に任意で協力金を募り、アンケートでご意見をお伺いしています。

ご協力のほど何卒お願いいたします。

新着ブログをもっと読む