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北長門海岸/秋吉台/剣山/室戸阿南海岸

北長門海岸国定公園

写真:青海島
[青海島]

山口県の日本海岸一帯で、複雑に屈曲した海岸線を持つ雄大な海岸公園である。青海(おうみ)島はこの公園の代表的な景勝地である。島を巡る海岸のうち、特に北岸は激しい海食による高い断崖があり、洞門や海食洞群、十六羅漢の岩柱などの奇観が連続する。

萩市は、市の中心部は公園区域の外であるが、城跡や松下村(しょうかそん)塾、明倫(めいりん)館など史跡が多い。

地先にはテーブル状の小島が点在するが、いずれも古い火山であり、陸繋島(りくけいとう)の笠山の東には塩湖の明神池がある。また、公園区域北東部の須佐(すさ)湾は沈水海岸で、出入りの多い海岸線と多くの小島嶼(とうしょ)を持つ。


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秋吉台国定公園

写真:秋吉台
[秋吉台]

日本最大のカルスト台地のうち、東台の主要部である。標高は200~300mで古生代のサンゴ礁からなる。地表にはろうと状のドリーネや石灰岩柱(カレン)が発達する。また、地下には秋芳(あきよし)洞、景清(かげきよ)洞など鍾乳洞が多い。中でも秋芳洞は、洞穴の延長約2km、天井の高さ最高90m、平均幅20m以上という大規模なもので、多数の石柱、石筍(せきじゅん)、鍾乳石がある。主な鍾乳洞は、容易に内部が探勝できる。

この公園は、コウモリ類や洞穴昆虫、石灰岩地帯に固有の植物や陸貝など、生物にも興味深いものが多い。化石も豊富で、地質学や古生物学上も重要な地域である。


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剣山国定公園

写真:祖谷渓
[祖谷渓]

四国山地東部の剣山(1,955m)を中心とする山岳と、大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)などの渓谷を持つ公園である。

剣山は石鎚(いしづち)に次ぎ西日本第2の高峰だが、山頂付近はなだらかな準平原状の地形を示す。古来信仰の山であり、山頂に剣山神社を祀る。自然林がよく残り、特に上部のシコクシラベの純林が貴重である。

公園西部の大歩危・小歩危は、吉野川が四国山地を横切るところにある峡谷で、奇岩が立ち並ぶ断崖に挟まれた8kmの区間に急流や淵が続く。

また、支流の祖谷(いや)渓はスケールの大きな峡谷である。祖谷村は平家の落人伝説があり、大正初期に車道が開通するまでは、外部から隔絶された秘境であった。今、善徳に一つだけ残る蔓(かずら)橋が、往時をしのばせる。

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室戸阿南海岸国定公園

写真:室戸岬
[室戸岬]

徳島県橘(たちばな)湾から高知県の室戸岬まで、延長200kmに及ぶ四国東南岸の公園である。

北部の徳島県側はリアス海岸、南部の高知県室戸岬周辺は隆起海岸である。橘湾や、県境の穴喰(ししくい)浦から甲浦(かんのうら)にかけては、小島が多い。

また、蒲生田(がもうだ)岬から日和佐(ひわさ)にかけては海食崖が続き、特に千羽(せんば)海岸は高さ240mを超える断崖がある。その東方にある大浜海岸は、アカウミガメの産卵地として知られる。

室戸岬は、発達した海岸段丘が高度120mに達し、眼下に岩礁に打ち寄せる波が砕ける太平洋を望む、豪快な展望が得られる。また、この地域のアコウやアオギリの自然林も貴重なものである。この一帯には霊場も多く、八十八ヵ所巡りのお遍路さんが風情を添えている。


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